タイ語表現6

ナムチャイ

2011年01月04日 01:17

 「Tham bun(以下タンブン)」とは「功徳を積む」という意味である。タイではほとんどの人が仏教を信仰している。ただその仏教は日本で信仰されている仏教とは異なり、上座部仏教と言われるものだ。その上座部仏教ではお坊さんは多くの戒律に従い、日々精進して生きていらっしゃる。その戒律には正午以降飲料以外は口にしてはいけない、女性に触れてはいけないなどがある。一般のタイの人はお坊さんを尊敬しており、朝托鉢に来られたお坊様に食物や飲み物をお布施される。タイに旅行に行かれた人は是非早起きしてその光景を見て欲しいものだ。お布施をした後にお坊さんに手を合わせ祈る姿はとても美しい(Suai maak)なのだ。またタイ人の多くの人は何かにつけお寺に行ってはタンブンされる。それはタンブンすることは「善行」であり、現世あるいは来生においてその「見返り」があると考えているからだ。タイマッサージ店のオーナーと仲良くなり、よくお寺にタンブンに行くことを促された。一緒にお寺に行き次回お店に行った際にお客さんがいっぱいの時には、「俺がタンブンしたから、お客さんがたくさん来たんだ。お前もしっかりタンブンしろよ。」真顔で諭された。
またタンブンはお坊さんに対してだけではなく、他の人に対してもなされる。この心があるからタイには「慈悲の心(メーター)」を持った人が多いのだろう。何年かをタイで過ごした今、タイの人から受けたメーターに感謝の気持ちでいっぱいだ。

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